製品のご案内
HEL社 マルチチャネル結晶化プロセス探索システム
CrystalSCAN
※製品の仕様と価格は予告なく変更になる場合があります。詳細はお問い合わせください。
概要
CrystalSCANは、結晶化プロセスの最適化に必要な溶解度曲線の生成とMSZW(準安定領域幅)の特性評価が可能な自動並列結晶化モニタリングプラットフォームです。一度に複数のサンプルをチャンネルごとに加熱、冷却、攪拌することが可能で、さらに選択した溶媒/貧溶媒を追加し各サンプルを自動的に希釈することもできます。その間の温度、濁度といった溶解点と核生成点に関するデータをHEL独自のプローブ(Crystal EYES)で測定し、付属のiQソフトによる分析を行うことにより結晶化プロセスの開発・最適化に貢献します。
構成
4チャンネルのPolyBLOCK4(最大120mL)または、8チャンネルのPolyBLOCK8(最大500mL)
各容器の独立した温度管理
すべてのプローブ(Crystal EYES)を備えたリアクターの選択
投与ポンプ(通常2試薬よりオプション)
パソコン/ソフトウェア
特長
各ゾーンに対して独立して正確な温度制御
80℃から+250℃までのサンプル温度制御が可能です。各サンプルはいつでも独立して加熱/冷却されます。サンプル間の100℃以上の温度差に対応できます。
結晶損傷を防ぐ攪拌と革新的なスターラー設計
すべてのPoly BLOCKには、独立した磁気攪拌のために、各ゾーンの下に個別の磁石とスターラーモーターが装備されています。そのため、従来のマグネテッィクスターラー撹拌子による攪拌は全てのPolyBlockで可能です。また、下図のように吊り下げ式スターラーを使用すると底部との摩擦・研磨がないため、結晶が破損しません。大型の吊り下げ式スターラーは、より強力な磁石とモーターを備えたPoly BLOCK75と併用すると、通常4mlを超える容器のスラリーに最適です。
さらに、要求の厳しいアプリケーション向けにオーバーヘッドモーターで攪拌することが可能です。 このオーバーヘッド攪拌のモジュラーオプションは、アプリケーション要件に合わせて高速または高トルクモータで利用できます。
プローブによる感度の高い濁度測定
濁度測定に使うプローブはCryatalEYESシステムを使用しています。プローブを容器に挿入し、近赤外線(NIR)光をサンプル溶液に当て、ミラーを介して検出器に戻す測定方法をとっています。
測定はセットアップを変更すことなく透明な溶液でも、暗色または着色された溶液の両方で行うことができます。温度と濁度のデータを記録する他、オプションでpHを記録できます。
材質は、優れた化学的適合性のめに耐久性のあるハステロイで構成されています。
また、直径わずか5mmのプローブは最小の容器で使用できます。
幅広いリアクター・容量サイズで使用できます。
1mlから30mlの容量のH.E.Lのマルチリアクタープラットフォームは、HPLCバイアル、試験管、反応管、フラスコ、カスタム反応容器、さらには高圧容器など、幅広い反応器を受け入れます。
PolyBLOCK4で最大容量120mL、PolyBLOCK8で最大容量500mL。
材質は、ガラス、ステンレス鋼、またはハステロイで利用できます。
自動注入装置
C6シリンジポンプは、1つの容器から複数の容器へ投与することができます。
これは、複数のサイクルで選択した溶媒/貧溶媒の添加に最適です。
結晶化条件の実行と検討・データ分析を容易にするiQソフトウェア
あらかじめ決められた試験条件をWinISOソフトウェアに入力することにより、ユーザーは完全に自動化された試験を簡単に実行できます。独自のiQソフトウェアはまた、濁度、温度、濃度、攪拌など結晶化に必要なデータ分析とプロットを容易にします。データはExcelに直接エクスポートできます。
仕様
パラメーター | 標準システム | 備考 |
---|---|---|
温度 | -80℃~250℃ | 各リアクターを独立制御し、 100℃の温度差も設定できます。 |
稼働容量 | 30mL | 最小容量は約1mL結晶バイアル(使い捨て) PolyBLOCK4で最大容量120mL PolyBLOCK8で最大容量500mL |
リアクターの材質 | ガラス | ステンレス鋼・ハステロイ |
プローブの測定項目 | 温度、濁度 | オプションでpH |
プローブの材質 | ハステロイ | - |
詳しくは次の資料・カタログもご覧ください。